低血圧・起立性調節障害(OD)とは

 

 低血圧と起立性調節障害(Orthostatic Disregulation; OD)は症状が多彩で掴みどころがなく、また医師の側も認識に乏しく「低血圧など病気ではない」と相手にしない風潮がまだまだあります。これは、「気持ちの問題だ」と精神論に帰結されること多々あり、そのことにより多くの子供たちが傷ついてきました。

 そこに、日本小児心身医学会から診断基準が発表されました。これは、「ODは心の問題ではなく身体の問題だ」と従来の見方に異論を唱えるものでした。しかし、そのことが強調されるあまり、「ODは身体の問題だ」という決めつけがなされ、多くの医師、親御さんたちが間違った認識を持つようになりました。その結果、昇圧剤を飲んでもよくならないで途方に暮れてしまうという事態が急増しました。

 ODは心の問題だけではありません。しかし、身体の問題だけでもありません。人によってどちらかであったり、どちらもであったり、さらに、その比率も人それぞれです。

どちらかに決めつけるのでなく、そのお子さんにおいて、どちらが優位であるのかを見極め、個別性に応じた対応をしていかなければならい。そのように当院では考えます。

 

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